食卓の周辺 320号

 

春

 この春休みは、びわの木文庫に小学生が友達と連れ立って連日訪れました。4年生になるみずきちゃんは毎日2冊絵本を借りて行きます。ある日、お母さんを連れてきてその翌日、お母さんから頼まれたといって、『盾』(シールド)を借りていきました。絵本ばかりなので『やかまし村の子どもたち』を勧めたら、借りていったのですが、読むのに時間がかかっているのでしょうか、このところ姿を見せません。6年生になる横山君は大の本好き。学校で一番本を読むのが早いと自負しています。「文庫に遊びに来ました。」とやってきて『ダレンシャン』の映画を観てきたと言いました。先日『ダレンシャン』を借りていたので、「どうだった?」と尋ねましたら、「やっぱり原作のほうがいいですね。」と。その後は、長男が送り返してきた漫画本を座り込んで読んでいました。

                           *

 私が代表を務めている「文庫とお話の会連絡会くまもと」活動のお世話は、荒尾地区から天草地区の皆さんへ引き継がれました。 4月3日(土)、両地区の実行委員の方々が熊本の事務局(横田宅)で話し合いました。今年度は、天草地区の皆さんにお世話になります。 また今年は、「昔話を楽しむ九州沖縄交流会」を熊本県が担当します。熊本大会を成功させるために、第1回実行委員会を4月11日(日)、熊本市立図書館集会室(10時~12時)で行います。関心のある方はどなたでもぜひご参加下さいませんか。お待ちしております。

                           *

 次男が亡くなりましたとき、お悔やみにレモンの木の鉢をいただきました。レモンがいくつもなっていた立派な木です。次男の記念樹ができ有難く思いました。先日、新たに花がいくつも咲いているのに気付きました。いつまでも仏間ではレモンの木が可哀想と思い、日当たりの良い庭に植え替えました。大事に育てます。

 次男が亡くなった後は、研究会の最低限の仕事をクリアしていくことだけで毎日を過ごしてきました。新たなことをする気力はありませんでした。が、研究会の仲間に支えられ、子ども達とは、毎晩電話で二言三言、ことばを交わすだけで心が安らいでいます。 3月半ば、保育士さんたちのお話会とNHK熊本文化センター講座の発表会でお話を語ることになりました。そこで、新しく「ゆきんこ」と「魔法使いのチョコレートケーキ」を覚えようと思いました。限られた期間でしたので、毎日集中して、「魔法使いのチョコレートケーキ」に向き合いました。そして或る日、新たな挑戦をしている自分に気付きました。お話と向き合うことで、元気になれたように思います。お話も自分のものになり安堵しました。

本を読む意欲も、お話のおさらいの楽しみも沸いてきて、ホッとしています。

                           *

 3月31日は、夫の17年目の祥月命日でした。夫の同僚だった村田先生と生徒だった西島さんは、この17年間欠けることなく毎年お参りくださいます。大変有難く思っております。

(横田)