食卓の周辺 306号

 

 

立春の訪れとともに暖かい日が続いております。隣の家の梅のつぼみもほころび、ちいさな小鳥が飛び交う姿に心が和みます。もう少し暖かくなったら、わが家の荒れた庭の手入れをしなければと思うこの頃です。

 1月中旬、久しぶりにデパートに行きましたら、売り場はバレンタインデー一色でした。 その夜、暖かいベットの中で、バレンタインデーのことを考えていましたとき、そうだ、先日からそして以前から気になっていた方々へ贈り物をしようと思いつきました。

 昨年、新たにキャノンの一眼レフデジカメを購入したのですが、オートで写す以外全然使い方がわからずにおりました。亡くなった主人の海軍機関学校同期で、カメラに詳しいS氏にお電話しましたら、早速教えに来てくださいました。お土産まで持参して。 一通り教えていただいた後、海軍機関学校生徒時代のこと、戦後の椎葉村の様子など語ってくださいました。以前、わが家での宴席で「稗つき節」を歌ってくださったのが心にしみていました。そのことを申し上げたからです。 伊藤明美さんの公開講座ではカメラを担当し、早速いろいろ試してみました。翌日、そのときのことを書いてマロングラッセとともにお送りしました。売り場の女性に「バレンタインですか?」と、尋ねられましたので、「いいえ。普通の包装紙にリボンを掛けてください」と頼みました。

 一昨年、東京の高校同窓会の帰途、M君を夕食に誘いました。私は食欲がないといいながら、勧められるままに、にぎり寿司を美味しくたくさんいただきました。割り勘と考えていましたのに、すべて彼が払ってしまいました。日本酒もだいぶいただいておりましたので、いい気分だったのでしょうね。でも後がいけません。たくさん払わせてと、気になりました。でもいまさらと、そのままに。 今回も「バレンタインですか?」と尋ねられました。「いいえ。普通の包装紙にリボンを掛けてください」と。そして、バレンタインデーより一週間はやくマロングラッセをお送りしました。 こんな日があるのもいいですね。 バレンタインデーにあやかって、やっと心の重荷がおりました。

                           

                                *

 昨年から毎週火曜日の午前中、近くの西原地域コミュニティーセンターで卓球をしていましたが、先週で止めました。左膝下が痛くなったからです。午前中3時間やっているときは、とても楽しく足の痛みも感じなかったのですが、後がいけないんですね。昨年まではこんなことはなかったのですから、確実に老化しているということでしょうか。だいぶ上手くなり、とても楽しかったので残念です。

 今年になってとても楽しいことは、読書とお話を覚えることです。このところ、一日一冊のペース(絵本以外)で読み上げています。 金原瑞人さんお勧めの『漂泊の王の伝説』は、夕食後読み始め、午前2時過ぎ、一気に読み上げました。長谷川摂子さんの『とんぼの目玉』(未来社)はじっくりかみ締めながら。また毎日新聞で清水真砂子さんの対談がシリーズで掲載されていましたので『幸福に驚く力』(かもがわ出版)を。『ハイジ』(福音館書店)は、止められなくて、重たいのにあちこち持ち歩きながら一気に。読後、岩波少年文庫の『ハイジ』(上・下)とも比較。いま「ゲド戦記」のⅢ巻目を読み返しています。 どうか、いつまでも今のように、目が疲れないで本が読めますようにと神様に願っております。

 今日(9日)の「おかあさんの会」では、幼いお子様をお持ちのお母さん方に、佐々木正美著『子どもへのまなざし』(福音館書店)と岡本夏木著『幼児期』(岩波新書)を紹介しました。

                                                         (横田)